大阪・吉村知事「感染者数が少しずつ減少の兆しが見えている状況」
「変異株の感染力が強いです。危機感を持って対応」
大阪・吉村知事「感染者数が少しずつ減少の兆しが見えている状況」
大阪府の吉村洋文知事は19日午後、大阪府庁で定例記者会見を開いた。吉村知事は、現在の大阪府の新型コロナウイルスの感染状況について「なんとか府民のみなさんのご協力を得て、感染者数が少しずつ減少の兆しが見えている状況になっている」と話した。しかし「変異株の感染力が強いです。危機感を持って対応しなければならない」と述べた。 【中継】「新型コロナ。若い世代の重症化・死亡例が増えている」大阪府・吉村知事(2021年5月19日)
感染者数が右肩上がりの状態からヤマを抑えて減少の兆し
吉村知事は会見冒頭で、府内の新型コロナウイルス感染状況を説明。これについて「府民のみなさん、事業者のみなさんの協力を得て、感染者数が右肩上がりの状態からヤマを抑えて、少しずつ減少の兆しが見えているという状況になっていると思います」と述べた。
府民のみなさんもより一層の感染対策のご協力を
しかし「変異株は非常に感染拡大力が強いです。いつ増加するかわからない。ここは強い危機感を持って対応しなければならないと思いますし、府民のみなさんもより一層の感染対策のご協力をお願いします」と続けた。
「なにより極めて厳しい医療のひっ迫が続いています」
また、感染者数を見ても週平均が600人台と多い数でもあるとし「なにより極めて厳しい医療のひっ迫が続いています。現在、緊急事態宣言期間中です。ぜひ府民のみなさんに本当に大きなご負担をおかけしていますが、一定効果も表れています。引き続きご協力をおねがいします」と呼びかけた。
府がマイドームおおさかに大規模接種会場設置
また、会見では府が独自に設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場として「マイドームおおさか」(大阪市中央区)に「大阪府コロナワクチン接種センター」を設置すると発表した。 マイドームおおさかは、都市型展示ホールで、大阪メトロの「堺筋本町駅」や「谷町四丁目駅」から歩いて6~7分の地点に位置する。 開設期間は来月中旬ごろから約半年の予定。6月中旬ごろに予約を開始し、同中旬または下旬ごろから接種を開始する予定としている。
最初は一日2千人規模、医師など確保でき次第3千人規模に
開設時間は午前9時から午後9時までで、対象は府内に住民票がある65歳以上の府民、また、府内の医療従事者で、まだ接種を受けていない人などとなっている。ワクチンはモデルナ製を使用する。 吉村知事は「市町村の役割を補完しながら、65歳以上の接種を早期に完了していきたい。最初は一日2千人規模でやっていくが、医師などの確保ができ次第3千人にしていく」と話していた。