巨人・岡本和真 今年の誓いは銀座日本一パレード!個人目標あえて封印
巨人・岡本和真内野手(28)が5日、都内のホテルでトークショーに出席し、自身がいまだ体験したことがない球団13年ぶりの銀座日本一パレードと「喜」の誓いを立てた。昨年は「3冠王」、2年前は「3割・40発・100打点」を同イベントで目標として掲げたが、今年はファンや報道陣の前で最後まで個人成績には触れず「やっぱ勝った『喜』びが一番」と勝利への執念を前面に押し出した。 新たな光景を見てみたい。岡本は心の底からあふれる思いを口にした。都内で行われたトークショーの最終盤。司会者から「今年は日本一と銀座のパレードが見たい」と話を振られた主砲は「(日本一とパレードを)ほんとに経験したことないので、やってみたいです」。新年の誓いとして自身初、チームとしては13年ぶりとなる日本一を掲げた。 フォア・ザ・チームの精神で頂へ導くことしか頭にない。昨季は全試合に4番として出場して打率2割8分、27本塁打、83打点で、4年ぶりのリーグ優勝に貢献。同イベントで昨年は「3冠王」、2年前は「3割・40発・100打点」と個人目標を掲げていたが、今年はファンの前で個人成績には触れなかった。トークショー後の取材で個人目標について問われた際もあえて封印。「その日の全力、ベストを出せるようにやっていきたい。(個人の)目標は自分の中で持っておきます」。個人より巨人。求めるのは何よりチームの勝利だ。もちろん、勝つために自身が打たなければならないことは言葉に出さずとも、十分理解している。 まだ見ぬ景色への思いは年々強くなっている。昨季4年ぶりのリーグVを決めたが、CS最終ステージで敗退。目指していた日本一には届かなかった。「リーグ優勝、日本一を目指して頑張りたい」。リーグ連覇を果たし、今年こそはその先にある悲願を成し遂げる。 書き初めにも勝利への渇望が表れた。トークショーの企画では今年の抱負を書き初めで披露。「喜」としたためた。「見たまんまで喜ぶですね。やっぱり勝った『喜び』が一番。僕もですし、ファンのみなさんと喜びたい」。歓喜を味わう最高の1年を思い描いている。 準備は着々と進んでいる。昨シーズン終盤に腰の状態が悪化して「左第五腰椎分離症」と診断され、メンバー入りしていた11月のプレミア12を辞退。それでも12月中旬に打撃練習を再開すると、ノックでも軽快に動くなど順調に回復している。胸郭周辺のトレーニングを新たに取り入れるなど、進化に余念がない。「けが明けなんで焦らず開幕に合わせてやっていきたい」と見据えた。 同イベントには黒色に白色のヘビの刺しゅうがあしらわれた上下セットアップで登場。高梨、丸らと軽快なトークで会場を盛り上げた。「終わった時に銀座パレードができるように目の前の試合をしっかり頑張りたい」と誓った岡本。頼れる主砲はただひたすら、頂だけを目指して戦う。(宮内 孝太) ◆巨人2012年の銀座パレード 日本一に輝いた巨人は12年11月25日に東京・銀座で優勝パレードを行った。東京・日本橋の三越本店前から出発し、銀座8丁目までの全長約2・3キロのコースに、約38万人が集結。約30分間、原監督や阿部キャプテンらがパレードカー3台に分乗して、ファンと喜びを分かち合った。 〇…岡本がちゃめっ気たっぷりにG党を喜ばせた。昨年の契約更改後に「24年契約をした」とジョークを飛ばした話題を司会者から振られ、「生涯ジャイアンツ」と宣言。契約更改後の会見ではメジャーについても言及していただけに、場内のファンからは大きな拍手が起こった。岡本は苦笑いを浮かべつつ「拍手はなしでお願いします」と話したが、会場は盛り上がり続けた。 〇…丸が「日本一からの銀座パレード」で“真の巨人軍”になることを目標にした。トークショーでMCから「パレードが見たい」と話題を振られ「(評論などで訪れた本紙評論家の)村田真一さんにグラウンドでよく言われるんです。『銀座パレードを経験しないと巨人軍ちゃうからな!』って。だから僕も(岡本)和真も、まだ巨人軍の一員じゃないんです、本当の意味での」と苦笑いしていた。
報知新聞社