大掃除は完璧を目指してはいけない。片づけ心理カウンセラーが指摘「完璧主義の人の部屋ほど散らかっていることが多い」の不思議
◆「完璧」を目指すと、終わりがない苦しい戦いに… 頑張っても達成感を味わうこともなく、「完璧」に程遠い部屋をなんとか少しでも「完璧」に近づけようとして、自分のお尻を腫れるほど叩いていたら、片づけが嫌いになるわけですよね。 「完璧」を目指すと、片づけは、永遠に終わりがない、苦しい戦いになります。 眉間にシワを寄せて、自分と戦いながらやる片づけなんてやりたくなるはずがありませんよね。心当たりがある方は、この言葉を口に出してみてください。 「私、完璧主義だったのか~!」そうらしいです。驚きましたよね。自覚するのが大事です(笑)。 あなたも今日で、戦いを終わりにしませんか。この思考の癖を持っている人は、片づけ以外でも様々なところで「完璧主義」が発動しているかもしれません。 ちゃんと完璧にしたいと思うと、時間も労力もかかりそうだし、大変そうだから、今日はやめておこうと「先延ばし癖」も誘発してしまいます。「完璧主義」を緩めて、軽く楽に行動できる人になっていきましょう。
◆部屋が変われば、人間関係も楽になる 魔法の言葉:私もうまくいく人です あなたは自分のことを「どんな人」だと思っていますか? 明るい人、人見知りな人、大勢の前で喋(しゃべ)るのが苦手な人、言われたことはできる人など、あなたの中で色んな「自分ってこんな人」が出てくると思います。 では、片づけや部屋に関する「自分ってこんな人」はどんなことが出てきますか? 「片づけできない人」「やっても中途半端になっちゃう人」「インテリアのセンスがない人」「誰にも協力してもらえない人」など、暗くなる言葉が出てきた人、いらっしゃるかもしれません。 嫌なこと考えさせちゃってごめんなさい。でも、自分の自信がない部分と向き合うことで、片づけや部屋のイメージが随分変わっていくんです。 「自分ってこんな人」は、私の講座では「セルフイメージ」と呼んでいます。つまりそれは「自分の信じている自分像」です。 前の項で言っていた、小さい頃、何かをきっかけに心に傷ができてしまった人の中には、その時ゆがんだ「自分ってこんな人」という像を植え付けられている可能性があります。 「片づけができなくて家族に怒られる人」「女性として恥ずかしい人」など、心の傷が変形して、今でもあなたのセルフイメージになっていないでしょうか。 些細(ささい)なことのようで、実はこの思い込みの負のパワーは、片づけをする上で大きな影響を与えます。 なぜなら人はセルフイメージ通りの行動をする生き物だからです。自分ってこんな人間だから、こんな環境が相応(ふさわ)しい。こう行動しよう。これを選ぼう。なんて、セルフイメージを基に私たちは様々なことを選んでいきます。
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