早く知りたかった!JA全農米穀部が教える「抜群にうまいお米の炊き方と保存法」
洗ったお米に、お米の容量の1.2倍の水を注ぎます。炊飯器の場合は、内釜の目盛りに水位を合わせるだけ。内釜が傾いていると正しい水量にならないので、平らな場所におくこと! 【5】浸水時間は季節によって変える。夏30分、冬1時間が目安
炊き始める前にお米を浸水させるとみずみずしさがアップし、お米の芯までふっくら。お米は最大2時間は吸水します。最近の炊飯器は自動浸水の工程が含まれていますが、しっかり浸水させるとよりおいしいごはんに。 【6】蒸らし直後に釜の底から掘り起こしてほぐす
炊飯器に蒸らし時間が含まれている場合は、すぐにほぐします。しゃもじでごはんを十字に4等分し、底から返してほぐします。余分な水分をとばし、炊きムラを均一にしましょう。 指導/全農パールライス お米アドバイザー 西野入英幸
炊きたてを包んで冷凍! 抜群にうまい、ごはんの保存法
残ったごはんも、大切なお米。おいしく食べきらないともったいない!ごはんのでんぷんはゆっくりと変質してしまうので、めんどうでもすぐに冷凍を。お米のでんぷんは強固で密な構造なのですが、水を加えて炊くことでほぐれて、やわらかく弾力のある食感になります。この変化を「糊化(こか)」といいます。ところがこの糊化でんぷん、放置すると水が遊離して、かたくボソボソとした食感に逆戻り。これをでんぷんの「老化」といい、時間がたつほど老化は進みます。家庭でこのでんぷんの老化を食い止める最も有効な方法が、冷凍保存! 炊きたてのごはんを包んで冷凍すれば、1週間ほどおいしさをキープできます。 ■できれば白米は保温しない!
長時間の保温はNG。ごはんを炊飯器で長く保温すると、ごはんに含まれる糖とアミノ酸が反応して、黄色っぽくパサつく褐変(かっぺん)現象が起こってしまいます。乾燥してパサつき、においが出てくることも。保温は短時間で切りましょう。 ■炊きたてをラップで包んで冷凍!
炊きたてのうちに包みます。平らにし、角のない丸い形にするほうが、電子レンジでムラなく加熱でき、ふっくら炊きたてに戻ります。乾燥した冷やごはんは、加熱してもおいしく戻りません!