「慰謝料を払うためなら、風俗で稼ぐ覚悟もあります」…「宗教二世のモラハラ夫」と別れるために29歳女性が下した「まさかの決断」
「無間地獄に落ちるぞ!」
その時の様子を恵麻さんの母・奈緒子さん(仮名・51歳)が証言する。 「夕飯を終えて、主人とのんびりテレビを観ていた時に彼らは突然やって来ました。恵麻の夫とB弁護士、そして占い師と名乗った中年女性の3人です。B弁護士は言い方こそ穏やかでしたが、夫の精神的苦痛に対して慰謝料を払えの一点張りでした。 『だったらこっちも訴えますよ! 』と言い返すと、恵麻の夫が『望むところです』と口をはさんできました。『恵麻が僕を訴えれば、僕はまた恵麻に会えますしね』と言い出した時の彼の冷酷な顔が忘れられません。占い師はずっとお経のようなものを唱えていました」(奈緒子さん) 話し合いは平行線をたどった。 奈緒子さんが「夫に無断で家を出た娘も悪いのかも知れないが、そこまで娘を追いつめたのはアナタたち一家でしょ。勝手に信者にされ、馬車馬のようにこき使われていれば逃げ出したくなるのも無理はない」と主張すると、 夫は「彼女が逃げ出したのは信心が足りないからです。だからこそ、僕と彼女はじっくり話し合う必要があるのです。僕の妻となった以上、恵麻は母の跡を継いで、いずれは婦人部の幹部となる人間ですから、教育をし直さないとダメなんです」と力説したという。 さまざまな思惑が入り乱れ、“話し合い”はしばらく膠着状態が続く中、占い師の女性が奈緒子さんを指さして「呪われてもいいんですかっ!!」と叫んだという。 「『Xの信者に対する裏切りは倍になって跳ね返りますよ。恵麻さんは罪深く恥知らずですが、そういう人間に育てたのは親が悪いから。アナタたちは間違いなく無間地獄に落ちます! 』と血走った目で言われました。その後も、私たちが言い争いを続ける中、彼女だけがずっとお経みたいなものを唱えていて、不気味で仕方がありませんでした」(奈緒子さん)
恐怖のファックス
人としての道理をとけば、Xの宗教独自の道理で返され、収拾がつかなくなったそうだ。恵麻さんの父・武志さん(仮名・60歳)がピシャリと言った。 「どうやらアナタたちは話しが通じないようですのでお引き取りいただきたい。不退去罪で警察を呼びましょうか?」 武志さんの強い口調と、怒りを隠しきれない佇まいに気圧されたのか、夫たちはその場を退散した。が、翌日もまたその次の日もやって来たという。 「何度もインターフォンを押され、無視すれば、玄関の前で『娘を渡せ! 』とか『呪われてもいいのか! 』とか叫び続けていました。見るに見かねたご近所の方が警察に通報してくれて、それからは来なくなりましたが、手法を変えただけで、今度は電話やFAXなどで罵詈雑言を浴びせて来るようになりました」(奈緒子さん) 奈緒子さんは「証拠として残しておいた」というファックスを筆者に見せてくれた。 その文面を具体的にここに書くことはできないが、奈緒子さんが恐怖のあまり家から一歩も出られなくなり、「うつ病を発症した」というのも十分うなずけるものだった。
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