2025年、注目の鉄道ニュースは? ドクターイエロー引退に“消える”鉄道会社も 「乗り鉄デスク」が紹介
北陸新幹線敦賀延伸などで沸いた2024年の鉄道界。2025年も新線開業など、トピックが目白押しです。一方で、おなじみの「鉄道会社」の名や「日本で一番の駅」が消える出来事も…。 【動画を見る】時速500キロの世界…「聞いたことのない風切り音」リニア新幹線試乗で日テレ鉄道部員が浮上走行体感 「乗り鉄デスク」が注目の鉄道ニュースをご紹介します! (社会部デスク・日テレ鉄道部 田頭祥)
■JR東海のドクターイエローは1月に検査運行終了 残る1本運行いつまで?
2023年6月に突如発表された東海道・山陽新幹線の検査専用車両・通称「ドクターイエロー」の引退。月に数度の走行しかなく、「幸せの黄色い新幹線」として、鉄道ファンのみならず、多くの人々に注目される存在でした。 2本の編成があるうち、JR東海が保有するT4編成は、2025年1月に検査走行を終了します(最終運行日は公表せず)。一方、JR西日本が所有するT5編成は2027年以降をメドに運行終了とされていて、東京~博多間での検査走行はまだ続きますが、黄色い新幹線とお別れする日は刻一刻と近づいています。 後継の検査専用車両は製造されず、営業車両のN700Sに検測機能を載せ、新幹線の安全を守ることになります。
■中央線快速グリーン車が本格始動へ “無料”「お試し期間」は3月14日まで
3月15日(土)には毎年恒例のJR各社のダイヤ改正が行われますが、JR東日本が導入を進めてきた中央線快速のグリーン車がいよいよサービス開始となります。グリーン車が連結されるのは、中央線快速の東京駅から山梨県の大月駅までと、中央線快速が直通する青梅線青梅駅までの間です。 従来の10両編成に2階建てグリーン車が2両増結されますが、これまでの導入路線とは違い、ホームや車両基地など多くの改良工事が必要で、2015年の計画発表から実現まで2度の延期を経て約10年かかりました。 また、東京駅における短時間での折り返しという難しい条件もあり、新製されたグリーン車は座席の自動回転機能や幅の広い乗降ドアを備えています。サービス開始前の2024年10月以降、グリーン車両の増結は順次進められていて、中央線快速でも頻繁に見られるようになりました。3月14日までは「お試し期間」としてグリーン券なしで利用できるとあって、利用者には人気の車両となっています。 そして3月15日からはSuicaグリーン券だと750円か1000円の料金が必要となりますが、新たにWi-Fiやトイレが利用できるようになります。中央線快速グリーン車導入に関する投資額は約860億円とされていますが、JR東日本は年間約80億円の増収効果を見込んでいます。さらにグリーン車の導入完了に伴い、中央線快速の駅のホームドア設置が進むことも期待されます。 このほかダイヤ改正では東海道・山陽新幹線「のぞみ」の自由席が3両から2両になり、3号車が指定席に変更されます(年末年始、GW、お盆期間は全車指定席)。自由席削減の傾向が続いています。