2025年、注目の鉄道ニュースは? ドクターイエロー引退に“消える”鉄道会社も 「乗り鉄デスク」が紹介
■大阪・関西万博の会場アクセス 地下鉄延伸開業、JRは新大阪直通列車も
やはり、明るい話題は鉄道の新路線の開業でしょう。2024年は北陸新幹線(金沢~敦賀間)など3路線が開業しましたが、2025年も2つの路線が開業します。 1つは1月19日開業の大阪メトロ中央線のコスモスクエア~夢洲(ゆめしま)間(3.2キロメートル)です。これは4月13日に開幕する大阪・関西万博会場へのメインのアクセスルートを担うもので、新たに開業する夢洲駅は会場直結の新駅となります。すでに、中央線には「宇宙船」をイメージした新型車両400系も投入されていて、万博の観客輸送を支えます。
一方、別の万博アクセスルートとして、JR西日本は新大阪と桜島を直通で結ぶ「エキスポライナー」を用意します(桜島駅から会場へはバスに乗り換え)。このルートには大阪環状線・桜島線で活躍する323系を改造した「JR WEST Parade Train」を投入。 一部の車両は車内の窓から上部にLEDパネルを取り付け、外の景色をリアルタイムに投影することでオープンカーに乗ったような開放感を演出するということです。
■高輪ゲートウェイ駅が本格稼働へ 広島駅は路面電車が駅直結に…ルートも大変革
駅と一体となった街づくりでも2025年は東西それぞれで大きな動きが控えています。 1つは、2020年に開業し、山手線30番目の新駅として話題となったJR東日本の高輪ゲートウェイ駅です。これまでも、駅自体は営業していたものの、駅前は建設中のビルや空き地が広がるのみで、駅の乗降客も少なく、閑散としていました。 しかし、3月27日に駅と直結したツインタワーが開業し、いよいよ「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」の街びらきとなります。商業施設「ニュウマン高輪」には最終的に約200のショップが入り、高級ホテルやコンベンション施設なども計画されています。 また、日本で初めて開業した新橋~横浜間の鉄道遺構「高輪築堤」が一部保存され、当時の鉄道をしのばせる空間として、どんな雰囲気となるか期待されます。