池井戸潤、小説はエンターテインメント「不正や理不尽さ訴えるつもりはない」
「SNSで政権批判、即座にやめるべき」 プロの物書きなら正々堂々と論陣で勝負を
作家活動を続けるにあたっては、インターネットとの距離感を保つことを心がけているという。 「炎上するようなことはやめようと思っています。事務所のアカウントのツイッターはあるけど、僕個人のはない。自分ではやらないほうがいいし、(炎上するのは)愚の骨頂です。だいたい、お金をもらって原稿書いている物書きがSNSで政権批判するのは、即座にやめるべきですよ。書きたいことがあるなら新聞や雑誌などで正々堂々と論陣を張るべきです。素人ではないのですから」 池井戸氏の言葉の数々から、プロフェッショナルなエンターテインメントの世界に身を置く作家であるということが、あらためて認識できた。 (取材・文・撮影:志和浩司)
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