フジタカが大切にしてきた、「日本の技術」「日本の感性」「日本の心配り」。こだわりは常に更新されつづけている。
伝統を受け継ぐ匠の技と時代性が結実した、ジャパンメイドの最高峰。 【画像】もっと画像を見る(6枚)
“名巧シリーズ”と呼ばれる最高級ライン「FUJITAKA GALLERY」のブリーフケース。ドイツの名門タンナー製のカーフレザーが、端正なフォル ムを引き立てる。収納スペースを大きく確保するマチ構造や手縫いのハンドルなど、細部にクラフトマンシップが息づく。バッグ[W40×H29 ×D11]¥220,000/フジタカ(FUJITAKA TOKYO 03-3861-6276)、スーツ ¥97,900、ベスト ¥27,940/ともにシップス、シャツ ¥ 36,300/エリコ フォルミコラ、ネクタイ ¥20,350/ステファノ カウ × シップス(すべてシップス 銀座店 03-3564-5547)
自由闊達(かったつ)なムードを育む、創業以来の自社一貫体制
〝メイド・イン・ニッポン〟と「日本製」は、同義ではあるが、そこに内包されるニュアンスはやや異なる。作られた場所を指すのではなく、作り手の気質や技術を含めた賛詞が〝メイド・イン・ニッポン〟であり、世界中から厚い支持を得る理由だ。 1941年の創業以来、日本のものづくりにこだわりつづけるフジタカもそのひとつ。〝ジャパンモダン〟を掲げ、高度な職人技術とデザイナーの感性が融合したプロダクトは、人生を共に楽しむ価値を所有者に提供する。それをかなえるのが、企画、デザインから製造、検品、さらにアフターケアまでを負う自社生産制だ。同じ屋根の下で異なる部署のスタッフが肩を並べることで、品質管理はもちろん、持ち場を越えた対話が、デザインや開発に生かされていく。思いがけないアイデアが生まれる背景には、こうした風通しのいい 環境があることは間違いない。人と人をつなげているのは、自社製品への愛情と自身の仕事への矜きょう持じだ。なかでも屋台骨である職人たちは、「日本かばん技術創作コンクール」や「JAPANLEATHERAWARD」などを受賞した〝匠〟がそろう。彼らは積極的に若手の育成に努め、その知識や 技術はブランドの共有財産として、後進にも受け継がれていく。