不運のレプソル・ホンダとW入賞のLCR。ザルコ「最高の結果で終えられた」/第15戦インドネシアGP
9月29日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラスの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニとジョアン・ミルはともにリタイアした。 【写真】ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第15戦インドネシアGP 決勝 ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は9位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は11位でダブル入賞を果たしている。 27周の決勝レース。ホンダ勢は、全ライダーがハード/ミディアムのタイヤを選択。スタートでは、ザルコが11番手に後退。オープニングラップでマリーニは多重クラッシュに巻き込まれ、早々にリタイアした。中上は15番手、ミルが17番手と続いていく。 前半に上位ライダーが転倒やトラブルでリタイアすると12周目の時点でコースに残るのは15台。完走でポイント獲得が確実となるが、13周目にミルが転倒を喫してしまいレプソル・ホンダは2台ともリタイアでレースを終えた。 残されたLCRのザルコが9番手、中上が12番手でレースを折り返した。後半にはザルコがクアルタラロに抜かれ10番手に後退するも、さらに上位ライダーを含む2台がリタイアとなり9番手に戻す。中上は11番手にポジションを上げた。 ザルコは、残り7周でブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を抜き8番手に浮上。しかし、ラストラップでビンダーに仕掛けられ9番手に後退し、そのままチェッカーを受けた。 サバイバルレースを生き残った中上は、11位でチェッカーを受ける。レース後に空気圧違反で審議となったが、調査結果の公表が日本GPに持ち越しとなったため、今大会でのお咎めはなし。正式に中上の11位が確定した。 来週末は待ちに待った日本GP。もてぎでは、日本のファンの前でホンダ勢のアップグレードの真価が見れることを期待したい。 ■ジョアン・ミル(決勝:リタイア) 「2回のスタートで2度の転倒という不運に見舞われたウイークエンドには満足できない。マシンのパフォーマンス向上は確認できたけど、最終的にコース上で発揮できなかったことにフラストレーションを感じている」 「ザルコを見れば、ホンダが用意した良いアップグレードは明確な進歩だとわかる。また腰を据えて、改善を続ける方法を探していく。もてぎは僕たちにとってもっと正常な週末になるはずだよ」 ■ルカ・マリーニ(決勝:リタイア) 「クラッシュの瞬間、何が起こったのかよく見えなかったが、3、4人のライダーが方向転換のときにひと塊になっていて、どこかで接触があって、全員が転倒した。避けることはできなかったし、不運にもこういうことは起こりうる」 「みんなにとって奇妙なレースになってしまった。マシンのダメージが大きすぎて、せっかくのポイント獲得のチャンスを終えてしまったことは残念だ。今週末はポイント争いで不運に見舞われてしまったけど、マシンの競争力は上がっているから、僕らがやってきたこと、そしてザルコがやってきたことを全体的に評価する必要がある」 ■ヨハン・ザルコ(決勝:9位) 「ハッピーだ。スタートでタイムをロスしてしまったけど、その後はいいフィーリングだった。今日は強力なライバルたちに近づくことができたし、楽しかったね」 「まだ加速不足に悩まされていて、それが仕事を危うくしている部分もある。でも集中力を切らさないようにして、最高の結果でレースを終えることができた。この週末を終えて、マシンを正しい方向に改善し続けるための第一歩が踏み出せたと確信しているよ」 ■中上貴晶(決勝:11位) 「今日のコンディションはハードでした。レース序盤はタイヤのウォームアップに手間取り、プッシュできませんでした。状況を理解してからはミスを避け、できる限りプッシュするように心がけました。グリップレベルがかなり低かったので、少し苦戦しました」 「いずれにしても、情報を収集してポイントを獲得できたので、最後のホームグランプリとなるもてぎでしっかりとしたパフォーマンスを発揮するための重要なレースになりました」 [オートスポーツweb 2024年09月30日]