W杯日本代表選出 残る4人は誰だ?
ブラジルワールドカップに臨む日本代表のメンバー23人は、いよいよ、週明けの5月12日に発表される。過去を振り返ってみれば、どの大会にもサプライズと呼べる選考があった。98年フランス大会では、それまでエースとして君臨してきた三浦知良が、まさかの落選となる一方で、その春に高校を卒業したばかりの小野伸二が選ばれた。 02年日韓大会では、「ベンチでは貢献できない選手」という烙印を押された中村俊輔がメンバーから外れ、サブ組をまとめられるベテランとして中山雅史と秋田豊が選出された。06年ドイツ大会では腰痛に苦しんでいた久保竜彦に代わって巻誠一郎がメンバー入りし、10年南アフリカ大会では、骨折して長らく実戦から遠ざかっていた川口能活が選ばれ、およそ1年半ぶりに日本代表に復帰した。果たして今回のメンバー発表で、サプライズは起こり得るのか――。 今年に入ってザッケローニ監督は「候補者は63人いる」と語っていた。それが4月の国内合宿後には「55人になった」と明かしている。とはいえ、これまでの4年間、主力メンバーをほぼ固定して戦ってきて、既存のメンバーに対する信頼をことあるごとに口にしてきた指揮官である。大半のメンバーは、すでに決まっていると見るべきで、この段階に来て代表キャップゼロの選手(川又堅碁、塩谷司、南野拓実ら)を呼ぶ可能性は少ないだろう。チームの戦術を理解し、周りとの連係を磨く時間がないからだ。 主力の長谷部誠、吉田麻也、内田篤人の3人が現在、負傷を抱えているが、ワールドカップまでには回復する見込みだと言われている。もし間に合わなかったとしても、最終登録メンバーリストを提出する期限の6月2日までなら、30人の予備登録メンバーから代替できる(それ以降にケガ人が出た場合、初戦の24時間前までなら、予備登録30人以外から選出が可能)。彼らが5月12日に発表されるメンバーから外れることはないはずだ。それを踏まえ、現時点で考えられる当確メンバーは以下のとおり。 ゴールキーパー=川島永嗣、西川周作、権田修一 センターバック=今野泰幸、吉田麻也、森重真人 サイドバック=内田篤人、長友佑都、酒井宏樹、酒井高徳 ボランチ=遠藤保仁、長谷部誠、山口蛍 攻撃的MF=本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、清武弘嗣 センターフォワード=柿谷曜一朗、大迫勇也