レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(後編) ジャンクヤード探訪記
ナッシュ・アンバサダー(1939年)
戦前のナッシュ・アンバサダー・エイトがジャンクヤードに放置されているのを最後に見たのはいつだろうか? この個体は1939年型と考えられる。同年、ボディ一体型のヘッドライトと独特の縦型フロントグリル(この個体にはすべて欠けている)が初めて登場した。 ナッシュ・アンバサダーは1927年から1957年まで製造されたが、車名自体はナッシュブランドが消滅した後も生き残り、AMCとして1974年まで存続した。
フォード・クーリエ(1955年)
このモデルが製造された1955年を含め、フォードは1950年代の大半を通じて、セダンデリバリーにクーリエの名称を使用していた。ライバルであるシボレーのセダンデリバリーと同様、クーリエは後部座席のない2ドア・ワゴンで、サイドウィンドウはスチールパネルに置き換えられている。 1950年代は、このタイプの車両の全盛期であったが、メーカーがフルサイズの2ドア・ワゴンを製品ラインナップから外したことで、徐々に姿を消していった。
クライスラー・ニューポート(1966年)
1966年、クライスラー・ニューポートの購入者は、3種類のエンジンオプションから選択することができた。その中には、新型の7.2L V8エンジンも含まれていた。最高出力365psで、重量4010ポンド(約1820kg)の車体で0-97km/h加速6.9秒を達成する。この端正な個体は、同年に販売された2万4966台の4ドア・ハードトップのうちの1台だが、ボンネットの下に何があるのかはわからない。
フォード・サンダーバード(1963年)
1963年にはフォード・サンダーバードの販売台数は6万3313台に落ち込み、これが3代目モデルの3年目にして最後の年となった。この個体はランドーで、リアピラーにSバーを備えたビニールルーフに加え、木目調の内装が特徴的である。1年前に発表されたばかりだったが、すぐに人気を博し、1963年には1万2193台が販売された。
シボレー・コルベットC4
またもや、燃え尽きたコルベットだ……。C4が他のクルマよりも発火しやすいという証拠はないが、筆者が旅をする中で、炎上後のC4を数多く見てきた。残念ながら、この個体はほとんど何も残っていない。 ここは、ヤードの「エキゾチック」な一角のようで、ファイヤーバード、カマロ、日産のZ、そして珍しいポルシェもある。