レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(後編) ジャンクヤード探訪記
ビュイック・スペシャル(1939年)
VINプレートによると、この個体は1939年型のビュイック・スペシャル・エイト・モデル41ツーリングセダンである。現在では想像もつかないが、ミシガン州フリントから出荷された当時は、カールスバッド・ブラックに塗装されていた。同様に、ノベルティ・ベッドフォード・コードタンの内装も残っていない。
シボレー・ベガ・カムバック
1960年代半ば、シボレーには輸入車に負けない燃費の良い小型車が早急に必要であった。開発作業が始まり、1970年半ばに新型ベガが世に送り出された。急遽生産されたため、問題がなかったわけではない。それでも、1970年代初頭のGTカムバック・ステーションワゴンを含め、7年間で200万台以上が販売された。
フォード(1956年)
この1956年型フォードはピンク色だが、あまりきれいとは言えない。ウィンディ・ヒル・オートパーツに到着した当初は、まだそれなりの外観を保っていたのかもしれないが、やがて片方の目が見えなくなり、エンジンも取り外されてしまった。そして今、誰かがエンジンルームに無造作に内装の半分を投げ捨てていった。しかし、これほどまでに酷使されても、グリルはミネソタの太陽の下で今も輝きを放っている。
ダッジRV(1974年)
部品収集家がほとんど手をつけていないことから、この1974年型のダッジはそれほど長くはここに駐車していないと推測できる。フロントガラスのメモによると、5.9L V8エンジンはそのまま残っているようで、さぞ走りも良いことだろう。 もしこのRVをレンタルできるなら、筆者が真っ先に予約する。
フォード・ギャラクシー(1957年)
1957年型のシボレーは、最も象徴的なクラシックカーの1台として広く考えられているが、当時はフォードに販売台数で負けていた。このギャラクシー4ドア・セダンは、同年に150万台生産されたフォードのうちの1台であり、同社が生産台数トップの座を獲得するのに貢献した。
シボレー・インパラ(1961年)
フロントフェンダーの天面は腐ってしまったが、ボディワークは比較的しっかりしている。実際、エンジンが欠けている以外は、ほぼ完全な状態だ。ガラスも残っているので、内装もそれなりにきれいだろう。 これは1961年型シボレー・インパラの4ドア・ハードトップ・スポーツセダンで、6気筒エンジン搭載車とV8エンジン搭載車があり、それぞれ2662ドルと2769ドルで販売されていた。