【毎日書評】ビジネスシーンで役立つ日本の「神様」についてのノウハウとは?
『ビジネスエリートのための 教養としての日本の神様』(深結(みゅう) 著、 西岡 和彦 監修、あさ出版)の著者は「ヒーリングシンガー」。聞き慣れない名称ですが、日本各地の神社仏閣、インドの世界遺産で開かれる仏舎利御開帳フェスティバルなど、世界各地の聖地で歌を歌っているのだそうです。 また、島根県親善大使、出雲観光大使としても活動しているのだとか。いずれにしてもそうした活動を通じ、神社の由来やお参りの仕方などさまざまなことを学んでこられたということ。そして神社への参拝や、学んだことを伝える活動をするなかで、経営者やビジネスエリートの方々と知り合う機会が増えたそう。そのことについて注目すべきは、以下の指摘です。 彼らは日本の神様や神道、神社について学び、日常の中に取り入れることで、自身の可能性を広げ、人生を豊かにしていました。 驚くことに、ビジネスシーンでも日本の神様や神道などに関する知識が役立っているといいます。仕事で神様に関する行事があるからだけでなく、仕事の仕方、考え方、商談、会食など、実に様々なシーンで活用しているとのことでした。(「はじめに」より) 最近では、海外のビジネスエリートが日本の神様や神道に興味を抱き、学ばれることも増えてきているのだといいます。つまりビジネスパーソンにとって、日本の神様や神道、神社に関する知識はいまや“教養としてたしなむもの”になりつつあるというのです。 そこで本書において著者は、多岐にわたる日本の神々や神道、神社に関する知識を“ビジネスパーソンとして押さえておきたい”という視点に基づいて体系的にまとめているわけです。日本の神々の現在、神道の歴史、神様や神話の紹介にはじまり、神社での振る舞い方など具体的なトピックス満載。きょうはそのなかから、第1章「ビジネスパーソンなら知っておきたい日本の神様のこと」に焦点を当ててみたいと思います。