【毎日書評】ビジネスシーンで役立つ日本の「神様」についてのノウハウとは?
ビジネスシーンにも神社や神様の存在が求められてきた
企業を訪ねると、事務所に神棚や御礼が飾られていることがあります。 神棚に神様をお祀りすると、その空間が清められ、邪気が祓われます。神棚を置くということは、そこで働いている人たちを大切にするということです。 毎日、お水をかえ、お供えをしてお参りすることで、気持ちを新たに一日の仕事に励むことができます。教義や聖典がなくても「神様が見ている」という心で自らを律してきた日本人にとって、神棚があるだけで身が引き締まる思いがするのではないでしょうか。(28~29ページより) また、敷地内に独自の神社を設ける企業も少なくありません。ビジネスの成功を神様に願うだけでなく、経営者や従業員が新年などに一緒にお参りをして商売繁盛や安全を祈願し、祭りなども定期的に行う──。 つまり共通の体験を通して心をひとつにし、力を合わせながら業務に励もうという、共同体としての企業の精神的な支柱になってきたということです。日本的経営のあり方はだいぶ変わってきたものの、神社を中心にまとまろうという考え方は、やはり日本らしいといえるでしょう。(28ページより) 日本の神様について学ぶことは、ビジネスに役立つだけでなく、実りある人生を送るきっかけにもなると著者はいいます。信仰心のあり方や宗派、政治的価値観に関係なく知識を蓄えておくことは、たしかに有効なのかもしれません。 >>Kindle Unlimited3カ月99円キャンペーン中 Source: あさ出版
印南敦史