ランクル250は最上級グレードを選ぶべき? 試乗で確認
パワフルなランクル250だが、日常生活での使い勝手を検証するため、オンロードを中心に走ることにした。 まず手始めに、丘の上に向かう途中にある坂がきつい住宅街に入ってみると、パワフルなトルクのおかげで低回転のままスムーズに走り抜けることができた。坂の途中の赤信号で停止し、青信号になって走り出す際も、車両重量が2,410kgもあるとは思えないほど軽々と坂を駆け上がっていく。エンジン音やロードノイズはそれなりに聞こえてくるが、ディーゼルということを考えれば抑えられている方だ。
平坦なオンロードでは加速性能を試してみたが、そこでは若干のもたつきを感じた。高速道路で合流するようなシーンでは、アクセルを踏み込んでも思ったほど速度が上がらないなという印象。ディーゼルエンジンなら当たり前の加速感ではあるが、もの足りなさを感じたというのが正直な感想だ。オンロードを一気に加速していくシーンでは、もしかするとガソリンエンジンの方がスムーズなのかもしれない。
■メインのパワートレインはディーゼルだが… ランクル250のパワートレインはディーゼルエンジンとガソリンエンジン(2.7L直4、163PS、246Nm)の2種類。グレードラインアップはディーゼルが「ZX」(7人乗り、735万円)、「VX」(7人乗り、630万円)、「GX」(5人乗り、520万円)、ガソリンが「VX」(7人乗り、545万円)となる。 言うまでもなく、ランクル250のメインモデルはディーゼルエンジン搭載車だ。最上級グレードのZXには例えば、20インチタイヤ、電動リヤデフロック、プロジェクター式3眼LEDヘッドライト、12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ、カラーヘッドアップディスプレイ、パドルシフトなどが標準装備となっている。ただ、これらの装備はあると便利だが、なくて困るということもない。
同じディーゼルで7人乗りの「ZX」と「VX」の価格差は105万円ある。それを考えると、VXはかなりおすすめだ。さらに現時点では、なぜかVXのみ有償オプションでヘッドライトを丸目型に変更できる(販売店スタッフによると、いずれZXも対応するかもしれないとのこと)。よりレトロ感を印象付けたいなら選びたいオプションだ。 ディーゼルで選ぶならVX、価格を気にせず装備を充実させたいならZXという選択がベストだ。