大阪府・吉村知事が定例会見4月7日(全文3)変異株は若い人にも広がりやすい
どういう状態になれば緊急事態宣言が必要か
共同通信:共同通信の【イノウエ 00:42:09】です。先ほど、今すでに緊急事態宣言と同じ内容の措置を取っていらっしゃるとおっしゃいましたけれども、一応まん延防止措置のさらに強い措置として緊急事態宣言という立て付けがあると思うんですが、知事としてはどのような状態になれば、緊急事態宣言が必要だと。どういう基準で、その辺を考えていらっしゃるのか教えていただければと思います。 吉村:まず緊急事態宣言上の措置というのは、午後8時の時短要請であり、不要不急の外出の自粛。これ、今日の医療非常事態宣言でほぼ同様のことをお願いしている。つまり、中身がほぼ同じことをお願いしているという状況です。ですので、これをまさに徹底してお願いする。この措置に、お1人お1人のご協力をお願いするということが重要ではないかというふうに思っています。 名前だけ、緊急事態宣言に変えても、やっていることが一緒であれば意味がないということにもなると思いますから、そういった意味では、今、お願いしている措置の徹底を、お1人お1人にお願いするということに尽きるのではないかと思っています。 共同通信:そうしますと、あらためて何か、どこかの基準を達したら緊急事態宣言という、また別のものをやるとか、そういうことは今時点ではお考えでないということでしょうか。 吉村:これ、将来どうなるかって、どのぐらいの数が増えるかというのも、なかなか分からないところでもあります。今、おとついか、この重点措置の適用が、運用が始まり、また今日の医療非常事態宣言において、もうほぼ緊急事態宣言と同じ中身のお願いをしていますので、これ、効果が表れるのはいずれにしても4月の中旬ごろになるかと思いますけれども、この措置の徹底をお願いしたいというふうに思っています。 司会:次の質問をお願いします。すいません、そしたら前にいって。
大阪市内へのまん防適用にこだわるのか
毎日新聞:毎日新聞の石川です。3点お伺いします。今の質問にも関連するんですけれども、今日、実運用の病床も、今の確保数から今後重症者、上回る可能性っていうのも高いという報告もありましたし、変異株の脅威というのもいろいろ報告されて、シビアな報告がたくさん出ています。 かねてから緊急事態宣言と今のまん防、ほぼ同じ措置を取っているということで、もう一歩踏み込んだ措置というのは、そうするとなかなか難しくなってくるのか、今、この措置の中で感染拡大を抑えることができなければ、ちょっと手詰まりというか、次のカードを切るのが難しくなってくるというようなご認識なのか、その辺りの知事の危機意識というか、問題意識を教えてください。 吉村:まず府民の皆さんの不要不急の外出の自粛、そして夜8時までの時短、こういったことの徹底をお願いして、これが実行できれば、この変異株といえど、この感染の山、どこかで山というのを抑えて、下降局面に入ることができるのではないかというふうに思っています。また、この措置の中身は、緊急事態宣言とほぼ同じ中身をお願いしているので、もうそこを徹底してお願いする、これが必要ではないかというふうに思っています。 毎日新聞:それと、今日、府民全域に対して不要不急の外出自粛が新たに加えられて、前回から大阪市外の飲食店に対してもアクリル板の設置であったりとか、マスク会食の義務化の要請、こういったものが特措法の24条9項っていうことで、立て付けは違うけれども、事実上、大阪市内と同じような要請をしていたところ、今日、不要不急の外出の自粛というのも入ってきて、かなり大阪市内への要請と大阪市外への要請というのが似たものになっております。そこで、緊急事態宣言の手前の、今、まん防を徹底するっていうことですけれども、まん防のエリアを拡大するとか、その辺り、今かなり要請の内容は似たものになっていますが、あくまでの大阪市内へのまん防適用というのにこだわるのか、その辺りのお考えをお聞かせください。 吉村:今日の本部会議の資料でも示したんですけれども、もちろんこれ、大阪市外も増えてきていますが、やっぱり大阪市内というのが半分、人口比にしても半分弱ぐらいで、伸び方もかなり大阪市内が中心に広がってきています。都市構造を見ても、やっぱり大阪市内における繁華街であったり、感染リスクが広がる場面っていうのは、ほぼ大阪市内に集中をしています。