着こなし上手なフランス人が＜ヴィンテージ＞をよく着る理由は「安いから」だけでなく…。服、髪、年齢。通底する彼らの＜信念＞
「フランス」と聞くと、「おしゃれな国」「芸術や文化を大切にする国」といったことをイメージする方も多いのではないでしょうか。「フランス人のおしゃれや文化の裏側には、その人だけがもつ『感性（センス）=物事をとらえる独自のアンテナ』が隠れている」と語るのは、2017年からフランス・リヨンに住み、InstagramやVoicyで「心豊かな暮らし」について発信している日本人のロッコさん。今回は、ロッコさんの著書『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』から、＜人生のクオリティ＞が高まるフランス人の言葉を一部ご紹介します。 【写真】天井がおしゃれ!フランスのヘアサロン * * * * * * * ◆過程が大事 「最近はヴィンテージの服が多い。その服がどんな人生を生きてきたか考えるの」 先日、「フランス人って、こんなことを考えているの?」とびっくりした出来事がありました。 それは、着こなしが上手な友人が、「最近はヴィンテージの服が多い。その服がどんな人生を生きてきたか考えるの」と話していたこと。 彼らのファッションに対する信念を感じました。 「安いからという理由だけでなく、『一点の服が、どんな時代を生きてきたのか』という、その服のストーリーを身につける。それが自分のスタイルになるのよ」と話す彼女。 絶えず最新の情報が流れるこの時代、「なぜ選ぶのか?」をひとつひとつ考え、選択することで、より自分を理解し、自信を持って生きることができるのではないでしょうか。
◆エイジングケア 「若い頃はスキンケア重視だったでしょう。年を重ねるとともにヘアケアも忘れたくないですね」 移住してすぐの頃は、日本人の美容師さんにお世話になっていた私。 あるとき、ヘアカラーをすることをきっかけに、思い切ってフランス人美容師のいるヘアサロンに入店しました。 下の写真の美容師さんは、独立開業してサロンを運営する女性。 対応や技術はもちろんのこと、同世代なので会話も絶えず、毎回充実した時間を過ごしています。
