MLBに衝撃! カージナルスがアストロズをサイバー攻撃か
カージナルズは「全面的に捜査に協力する」という公式ステートメントを発表。この日、偶然フェンウェイパークを視察した大リーグ機構マンフレッド・コミッショナーは「現段階はFBIの調査が進行中で、具体的なことについては答えられないが、機構として非常に重要なことと受け止め、調査に全面協力していく」と語るに止まった。捜査団は当事者の特定を含め、不法侵入が組織的なものなのか、個人的なものなのかなど事実解明のための捜査を進行中だという。 同球場ではこの日レッドソックスVSブレーブスが開催された。同一リーグのブレーブス・ゴンザレス監督は、あくまで個人的意見としながら語った。 「見出しをみてビックリしたけれど、内容には驚かないよ。こういうご時世だからね。野球界は選手、フロントを含め他組織に人材が流動する世界。トレードもあるし、シーズン途中で解雇された選手がライバル球団に拾われることはザラにある。これまでは、古巣の情報を移籍先に伝えるのはアンフェアという紳士協定があったと思う。一方で、ある程度の情報漏れは仕方ないという暗黙の了解もあるから、対戦相手に元チームメイトがいれば、サインを変える。一般企業では移籍の際にデータ流出を禁止し、契約書を一筆書くんじゃないかな。野球界もそういう時代だ。各球団、これを機にパスワードの管理などセキュリティの強化を務めることになるだろうね」 米国の一般企業では、社員が解雇される際、データベースの持ち逃げを予防するため、解雇通告より先に会社のコンピュータを没収され、オフィスへの立ち入りが禁止されることは日常的である。先述のNYタイムズ紙は、同記事の中で“被害者”となったアストロズ・ローナウGMの「最近は会話も紙と鉛筆でやりとりしているよ」という談話を紹介している。