旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文6)
データ流用されてない2,110件は安全だと思っていいのか?
東洋経済:東洋経済のチクシと言います。今データ流用のほうばっかりがクローズアップされてるんですけど、今、残り2,110件については、これはもう安全宣言がされたというふうに理解をしてよろしいんでしょうか。今、旭化成建材が施工した物件はそれを必ず告げるようにという、不動産業界のほうで出てるんですけれども、これについては、2,110件については、もう告げることは必要ないというふうに考えてよろしいんでしょうか。 平居:ごめんなさい、2,110件っていうのはどう。 東洋経済:2,376から266を引くと。 平居:ああ、そういうことですか。 東洋経済:ええ、2,110だと思うんですが。これは安全宣言っていうか、もう大丈夫ですよと言っちゃっていいんですか。 平居:データ流用、転用等がなくて、所定の手続きに従っておりますので、検査済証、その他が全部有効ですという意味であります。ですから、そちらについては大丈夫だと言っていただいてよろしいと思います。 東洋経済:で、これはもう本当に何も、そういう不動産取引なんかのときに言わなくてもいいですよというふうに。 平居:それはすいません、私のほうでは存じておりません。 東洋経済:はい。それともう1点質問を。先ほど三井住友建設の管理責任、義務じゃないかっていうふうなことをおっしゃったんですけれども、その間に日立ハイテクノロジーズが1次請けに入ってるんですが、そこの責任っていうか存在が非常に希薄で、その辺りはどういう役割っていうか。管理をしていたというように聞いてるんですが、これはどういうふうに考えるべきですか。 柿沢:1つはまさしく元請さんに、営業に行くときから一緒に、横浜のマンションについてですが、と聞いておりますのと、あと現場が始まってからは、いわゆる現場管理、工程管理というふうに伺ってますが、これは日立さんのほうに聞いていただくしかないと思います。私のほうで想像で何かをお話しすると誤解も生むと思いますので、日立さんのほうにお尋ねいただきたいというふうに思います。 東洋経済:先ほど三井住友建設に管理の責任があるっておっしゃったんですけど、日立ハイテクノロジーズのほうにはないっていう。 平居:いや、そんなことはないですよ、そんなことはありません。三井住友建設さんが現場監督さんであり、日立さんがわれわれに対する監督、管理責任を負っており、われわれはわれわれの下請さんに対して管理責任を負っていると認識しております。それはそのように認識してます。その管理の実態はどうであったかっていうことについてはわれわれでコメントできるものではないので、それは日立さんに聞いていただきたいという次第です。もちろん三井さんの管理についてもわれわれが申し上げることではないというふうに理解してるということです。 司会:よろしいでしょうか。奥。