旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文6)
10月のへーベルハウス受注がプラス 一連の杭問題の影響はあったか?
週刊ダイヤモンド:週刊ダイヤモンドのオカダです。ヘーベルハウス、住宅の10月の受注が、前年度同月比でプラスの3%というふうになっています。この数字が例年に比べて多いのかどうかとか、あるいは一連の杭の問題が販売に影響したのかどうか。影響したとすればどの程度影響したのか。この辺のお考えをお伺いしたいと思います。 平居:例年に比べて多いです。過去で最も多いぐらいの数字になってますから、単月比、その月で言いますとね。じゃあそれは杭の問題の影響がなかったのかというと、そうとは思っていません。杭の問題があってその結果になってるんだと思います。 もちろん彼らはものすごくアゲンストの風の中で頑張ってくれていまして、その風の中で一生懸命、旭化成のブランドを守るために精いっぱい努力してくれている、本当にありがたいなと思っているんですけど、そういう努力の結果だったと思いますが、杭の問題によるマイナスはあったと思ってます。 ただそれがどの程度の大きさかっていうのは前回の記者会見のときも申し上げましたけど、基準になるものがありませんので、それはお答えすることは今できないです。ただ皮膚感覚だけで申し上げればです。 司会:ほかに。
報告書の抜けなどについて、元請からのプレッシャーがあったのか?
東京新聞:東京新聞のコバヤシと申します。先ほどヒアリングの内容の説明のところで、工期については元請からのプレッシャー等というお話は出てないということでしたが、一番おっしゃってることとしては、報告書の抜けがないかという点を一番気にされてるというお話がありました。 この報告書についても、元請のほうから何か、これをきっちりやらないと駄目だっていうようなことを強く求められていたとか、そういう話をなさっているのかどうかというところと、日々もし今説明いただいたような、雨にぬれたとかうまくいかなかったっていうようなエラーがあったのであれば、その場その場でエラーをすぐ伝えるっていうことができていればこのようなことは起きなかったのではないかと思うんですけれども、それができなかった環境とか、現場の状況っていうことについて、何かお話を、ヒアリング対象の方はなさっているのでしょうか。 柿沢:まだ全員っていうか、かなりの人間からヒアリングができてるわけではないんですが、資料に抜けがあってはいけないっていうのは、直接例えば元請会社様の監督さんから言われたとか、そういうことのヒアリングはありません。そういうふうに教えられてたというか、意識してたとか、いわゆる抜けがあってはいけないものなんだというふうに思ってやったという聞き取りでの証言はいくつかございます。 あと雨にぬれたうんぬんの話も、10年前から今までの中で、細かいことを申しますと、電流計とか流量計という機械も少し違うんですね。改良されているというか。で、かつこれは杭打ち業者さん、施工会社さんが持ってる機械に付いてるものですので、同じ時期でもタイプが違うっていいますか、そういうふうになっております。 ですから本当に都度、1本で都度取って、例えばポケットに入れてみたいなことをやる人もたぶんいるんだろうと思うんですが、聞き取りをした中では1日分まとめて取りに行ったら、例えば出てなかったとか、で、バックアップがないとか。そういうことで、さっきもちょっと分類で、機械のこととかヒューマンエラーとか申しましたが、その中のどれかには分類されるんですけども、その機械自体の装置も違ってたりとかということで、いろんなケースが出てきてるというのが今の、調査途中ではありますが、そんな状況であります。 東京新聞:そのことをすぐに、日々誰かに報告したりっていうことはできない環境だったっていうことなんでしょうか。日々責任者に報告をする。 柿沢:まずそれで相談をするとすると、私どもの主任技術者になると、もちろん電話でもいいんですけども、それはあったケース、なかったケース、いろいろあるように思いますんで、もうちょっと調査を進めてみないとなんとも言えないのではないかというふうに思っております。 司会:一番前。一番前。