【密着】町の安全を守る「千葉駅前交番」 “酔っ払い”“万引き”“行方不明者届”男性の保護などに対処『every.特集』
■矛盾だらけの話…“財布盗まれた”男性
別の日の午後11時半。 警察官 「どうしました?」 男性 「財布を盗まれたみたいなんです」 被害を訴えてきたのは、60代の男性。男性からはアルコールの臭いがし、かなり酒に酔っている様子だった。友だちとレストランで食事をした後、何者かに「財布」を盗まれたという。 男性 「コレ(ジャケット)だけ出てきたんですよ」 警察官 「どこからですか?」 男性 「あの~(店の)近くの植木から」 男性は店を出たあとで、「財布」と「ジャケット」がないことに気付いた。その後、友だちが店の近くの植え込みに、「ジャケット」だけが捨てられているのを発見したという。しかし、その話は矛盾だらけだった。 警察官 「財布はどこに入れていたんですか?ジャケットの」 男性 「ジャケットには入れてないです」 警察官 「ん!?」 男性 「ジャケットには(財布を)入れたという記憶はないです」 警察官 「(店ではジャケットを)座席にかけていたわけですよね」 男性 「支払いの時は、ジャケットは手元に持っていたと思います」 最初は「植え込みに捨てられていた」と言っていた「ジャケット」は、いつの間にか「手元に持っていた」と話がかわっていた。 警察官 「ジャケットは、持って(店から)出たわけですよね、じゃあ」 男性 「持って出たっていうことですね」 警察官 「じゃあ、(ジャケットから財布を)誰かがとらないですよ」 男性 「はい」 警察官 「だいぶ、酔っています?」 男性 「酔っています」 警察官は、男性と一緒に荷物を確認した。すると…。 警察官 「コレは?」 警察官 「コレは?お財布入っているじゃん」 男性 「あ!!」 「あったですね」 リュックサックの奥に「財布」はあった。「財布」は盗まれていなかった。 男性 「申し訳ございません」 男性は夕方の5時から、4時間以上酒を飲んでいたという。結局、「財布」は男性がリュックサックに自分でしまい込んでいた。酔った男性が交番に来てから30分、警察官は根気強く付き合った。とんだ、お騒がせおじさんだった。