紅白AKB48落選で振り返るモーニング娘。と揃い踏みしたころ
大晦日の第71回NHK紅白歌合戦はコロナ禍のため初の無観客での開催となるが、既報の通り出場歌手の発表も済み、あとは本番を待つだけだ。そんな中、大きな話題の一つとなったのが11年連続通算12回出場していたAKB48の“落選”。今年の紅組は、6回目となる乃木坂46をはじめ昨年に続き連続となる日向坂46、そして初出場の櫻坂46と坂道グループが女性アイドルを代表するかっこうだ。これもアイドル界の勢力地図が時代とともに変化してきたということか。過去、紅白における女性アイドルグループ勢力交代として印象的だったのは、ハロプロからAKB48へと移行が進んだ2007年前後の時期。2005年から振り返ってみたい。
AKB48劇場スタートの年、紅白はハロプロが大活躍
まず2005年。この年の12月8日、東京・秋葉原にAKB48劇場が開設され今日の48グループへと連綿と続く歴史が始まった。しかし出来たばかりのAKB48が紅白に出場するわけはなく、紅白における女性アイドルといえばハロプロ勢が定番だった。この年はモーニング娘。がOGを加え19名もの特別編成「ドリームモーニング娘。」として出場(そのうち安倍なつみ、後藤真希、石川梨華の3名は松浦亜弥& DEF.DIVAとしても出場)。ステージはメドレー形式で「気がつけば好きすぎて♪盛り上がって♪LOVEマシーン!」。松浦の「気がつけば あなた」ソロ歌唱から始まり、嗣永桃子らハロー!プロジェクト・キッズがバックダンサーとして登場、続いて松浦、安倍、後藤、石川のDEF.DIVAが「好きすぎて バカみたい」を披露するとモーニング娘。にバトンタッチ。OGの中澤裕子、飯田圭織、保田圭と、矢口真里、辻希美、加護亜依が登場。安倍、後藤、石川も合流し「LOVEマシーン」をパフォーマンス。そこに現役(当時)メンバー(吉澤ひとみ、高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙、藤本美貴、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな、久住小春)が加わり19名のドリームモーニング娘。が実現した。舞台両脇にはキッズと、ハロプロの総力を結集した圧巻のステージだった。 翌2006年は、ハロプロは松浦と藤本美貴のユニット・GAMとモーニング娘。が出場。「Thanks! 歩いてる 2006 Ambitious バージョン」を披露している。