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2019年10月からはスマホ機種変の新基準は「モバイルsuica対応」格安スマホでもSuica OK

山崎俊輔フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP
スマホ選びの新基準、それはモバイルSuica対応かどうかです(写真:アフロ)

スマホ機種変更を考えるときキーワードは「モバイルSuica」対応かどうかになった

スマホの機種変更を考えるとき、特に格安スマホへの切り替えを考えているとき、考えるべき基準はなんでしょうか。実はカメラのスペックや画面サイズより大事なことは「LINEが引き継げること」かもしれません(なお、LINEの引き継ぎは機種変更前に手続きすれば格安スマホでも大丈夫です)。

それよりも重要な「スマホ選びの新基準」をあげるとすれば、私は「モバイルSuica対応」かどうかがカギになってくると考えています。

というのも「運賃の2.0%還元」がJR東日本のSuicaで10月1日からスタートするのですが、ICカードのSuicaではダメで(0.5%還元になる)、スマホにインストールするモバイルSuicaの利用が要件となっているからです。

また、中小店舗でのキャッシュレス決済について5%還元を国が行う(来年6月末までの期間限定)措置についても、多くの店舗で利用できるモバイルSuicaを設定しておくと何かと便利です。

「いや、でも、モバイルSuicaは大手3社のスマホしか対応していないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はこれも大丈夫なのです。

格安スマホへの切り替えでもモバイルSuicaはけっこう使える

モバイルSuicaはdocomo、au、SoftBankといった三大キャリアでなくても実は使えます。今あるスマホに格安通信事業者(MVNO)のSIMカードであっても利用できるのです。

あなたが今利用しているスマホでモバイルSuicaが利用できるなら、通信業者だけ変更して(MNPで電話番号はそのままでOK)、格安通信業者に切り替えたあとに引き続きモバイルSuicaを利用し続けることができるのです(ただし、この場合は機種変更に伴う切り替え手続きをSuicaとやりとりする必要がある。またキャリアのメルアドを使っていた場合は会員情報変更でメルアドをgmail等にしておくこと)。

「スマホでSuicaが使いたいから大手キャリアじゃないといけない」と思っていて、割高な通信費をガマンしているのなら、それはもう気にする必要はありません。

また「格安スマホはモバイルSuica、使えないんじゃないの?」と思っている人も多いと思いますが、新規端末を格安スマホで買う場合にも、モバイルSuica対応機種がたくさん出ているのです。

Androidスマホは国内メーカーなら原則OK、Pixel3aは海外スマホながらモバイルSuica対応

まずAndroidスマホで行くなら、あまり心配はありません。国内メーカーの格安スマホも多数ラインナップされており、富士通、シャープ、ソニーと困らないで機種選びができるはずです。

格安スマホを選ぶ場合は、スペック表で「おサイフケータイ」の表記をチェックします。表記があればモバイルSuicaに対応していることを意味します。SIMフリースマホでも基本的な考え方は同様です。

海外製格安スマホについてはスペック表をよく確認する必要があります。多くはモバイルSuica非対応になります(国内メーカーの海外向け端末も非対応のことが多い)。しかし、HTC U12+、OPPO RenoA、Galaxy A30等一部の機種ではモバイルSuicaに対応しています。ただミドルとハイスペックのスマホが併存している場合、高級機種のほうだけSuica対応ということもあるので注意が必要です。

またGoogleが提供するPixel3や3aなどもモバイルSuica対応機種として知られています。これはSIMフリー版をGoogleから直接購入することもできます。

iPhoneなら7シリーズ以降を選べば大丈夫

iPhoneの場合、格安スマホはちょっと注意が必要です。iPhone7シリーズ以降がモバイルSuica対応になるのですが、格安スマホ会社では中古品だけを提供するなど一定の制限が生じます。

iPhoneについては、正規のSIMフリー版をAppleのWEBから注文することもできます。ちょっと割高にはなりますが、これでキャリアを気にせずiPhoneを格安SIMで使うことができます。

あるいは中古スマホショップで未使用中古を探してみる方法もあります。もちろん、今つ買っているiPhoneをキャリアに行ってSIMフリー化して格安SIMに差し替えることもできます(docomo系のMVNOであればdocomoのiPhoneがSIMロック解除しなくても使えることもある)。

Suicaを目印にすればスマホの機種選びがぐっとシンプルになる

2台目スマホであればモバイルSuicaは気にしなくてもいいでしょうが、メインのスマホについては「モバイルSuica」の有無を選択の主眼に置くことをオススメします。

FeliCa、つまりおサイフケータイ用のチップは反応が早いので、レジでモタモタすることがありません。QRコード決済の電子マネーアプリのように起動にもたもたする心配がないのです。

QRコード決済の電子マネーの魅力は高還元率ですが、使いたければ追加でインストールし、モバイルSuicaと使い分けをすることもできます。

ここまで、格安スマホは海外メーカーの「比較的安いが、カメラ等は超高機能」などが注目されてきましたが、ここしばらくは選択肢が多すぎてむしろ選ぶのに困るくらいでした。そこで「モバイルSuica」対応(おサイフケータイ対応)に注目して機種選びをしてみてはいかがでしょうか。

フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP

フィナンシャル・ウィズダム代表。お金と幸せについてまじめに考えるファイナンシャル・プランナー。「お金の知恵」を持つことが個人を守る力になると考え、投資教育家/年金教育家として執筆・講演を行っている。日経新聞電子版にて「人生を変えるマネーハック」を好評連載中のほかPRESIDENTオンライン、東洋経済オンラインなどWEB連載は14本。近著に「『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」「共働き夫婦お金の教科書」がある。Youtube「シャープなこんにゃくチャンネル」 https://www.youtube.com/@FPyam

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