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KIA新加入の元DeNA・ウィーランド 安定感に正田耕三コーチも「エエよ」

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
元横浜DeNAで現KIAのジョー・ウィーランド(写真:ストライク・ゾーン)

沖縄・金武町でキャンプを行っているKIAタイガース。KIAは久米島での1次キャンプから移動してくる東北楽天にグラウンドを一旦明け渡すため、しばらくは練習試合中心のスケジュールとなる。9日は実戦突入前、最後の練習日となった。

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ブルペンでは昨年まで2年間横浜DeNAでプレーしたジョー・ウィーランド(29)がこのキャンプ5度目の投球を行った。

カーブ、チェンジアップなどの変化球を交えた43球(しかし本人は日本語で「ヨンジュウヨン」と説明)はいずれも低めにコントロールされ、順調ぶりをアピール。

ウィーランドは投球後、明るい表情で「コンディションは良い。日本で得たことを韓国でも生かしたい」と話した。

また日本のファンに向けて「ベイスターズのファンはとても愛してくれた。私も今でもベイスターズファンのことが好き」と笑顔を見せた。

KIAで打撃コーチを務める正田耕三コーチ(57)はウィーランド獲得を検討する際に球団から意見を求められたという。

正田コーチは「日本の関係者、誰に聞いても“ウィーランドはいい”と言っていた。セ・リーグの球団の編成部長は“絶対とった方がいいですよ”と勧めていたよ」と話す。

実際にウィーランドの投球を見た正田コーチは、「エエよ。カーブがいい」と笑みを浮かべた。

選手にアドバイスを送る正田耕三コーチ(写真:ストライク・ゾーン)
選手にアドバイスを送る正田耕三コーチ(写真:ストライク・ゾーン)

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KIAは一昨年、ヘクター・ノエシが20勝を挙げてチームの8年ぶりの優勝に貢献。昨季も11勝するも再契約には至らず、今年はヘクターを含む投手2人、野手1人のすべての外国人選手が入れ替えとなった。

KIAは近年、外国人選手の活躍例が多く、NPB出身者では過去に2009年のリック・ガトームソン(元ヤクルトなど)が13勝を挙げている。

昨季の5位から王者奪還を目指すKIA。ウィーランドにはこれまでの助っ人投手のように先発として勝ち星を重ねることが期待されている。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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