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米重克洋

米重克洋

認証済み

JX通信社 代表取締役

報告

見解小池知事は過去2回の知事選を無所属、政党推薦なしで戦ってきた。今回それを変えて政党推薦を受ける必要性は小池知事側にはなく、過去と同様に無所属、政党推薦なしで選挙に臨むと思われる。今夜小池知事が出演したテレビ番組でもそれを示唆する発言があった。 各社の世論調査を参照すると、今の自民党は、自民党支持層ですら国政選挙で投票を躊躇する人が一定いるほど風向きが悪い。東京に多い無党派層も、非自民の選択肢を選好する有権者が過去5年ほどで最も多い水準に膨らんでいる。少なくとも選挙の都合で小池知事が応援を受けるメリットは殆どない。 一方、小池知事が仮に再選されれば「3期目」の都政運営で都議会の過半数を確保するために自民党の協力は必要だろう。都民ファースト、公明の2党だけでは過半数に届かないためだ。その意味で、小池氏が自民を完全に突き放すことはない。そういう両者の状況、都合に沿った支援体制になるのだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説かくして「小池劇場」は完成する。 「あまり抱き着かれても困るのでは?」という声すら聞かれるように、自…続きを読む

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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