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山口真一

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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授

報告

解説満足度ランキングでNetflixが再びトップとなった背景には、視聴体験全般を向上させている戦略があると考えられます。オリジナルコンテンツの充実はもちろん、「手続きのしやすさ」「アプリ・サイトの使いやすさ」「動画の見やすさ」など、ユーザーが求める基本機能の質を安定して高めている点が評価されています。このような基礎部分への投資と改善は、視聴者のエンゲージメントを高めるために効果的です。 一方、Amazonプライムビデオが順位を下げたのは、そもそも配送サービスの付加価値としての利用が主流であることが影響していそうです。動画配信のみを専門とするサービスと異なり、顧客の期待や利用方法も違うため、動画配信サービス市場の競争が激化する中でも視聴体験に特化した競争から少し距離を置いている印象です。

コメンテータープロフィール

山口真一

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授

1986年生まれ。博士(経済学・慶應義塾大学)。専門は計量経済学、ネットメディア論、情報経済論等。NHKや日本経済新聞等のメディアに多数出演・掲載。主な著作に『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社)、『なぜ、それは儲かるのか』(草思社)、『炎上とクチコミの経済学』(朝日新聞出版)、『ネット炎上の研究』(勁草書房)等がある。他に、東京大学客員連携研究員、日本リスクコミュニケーション協会理事、シエンプレ株式会社顧問、クリエイターエコノミー協会アドバイザー等を務める。

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