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山田吉彦

山田吉彦認証済み

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海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

見解鳥羽市答志島周辺は、岩礁や暗礁の多く、また、潮流が速い航行の難所である。この海域の夜間航行は、十分に注意が必要だ。容態が悪化したご親族に付き添いたいという願いから、夜間に漁船での本土側への渡航となったのだろう。 報道映像を見ると船首部分の損傷が激しい。おそらく夜間の航行で前方確認が不十分となり、岩礁もしくは消波ブロックなどに衝突した可能性がある。 衝突時に船内に急激に海水が流れ込み、船室から出られずに一命を落とされたようだ。亡くなられた方のご冥福を祈る。行方不明の2名の方は、海に投げ出されたのだろう。ライフジャケットを着けていたかどうかの報道はないが、着装していることを願う。一刻も早く行方不明の方が、無事に発見され救助されることを期待する。

コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

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