【クイーンビートルの浸水隠し】親会社のJR九州社長 強制捜査を受けおわび「運航再開はある」改めて明言 第三者委の調査結果は11月中にまとまる予定 福岡
博多と韓国・釜山を結ぶ「クイーンビートル」が浸水を隠し、運航を続けていた問題です。親会社のJR九州の古宮社長は23日、社員の安全意識を高め、船の安全確保の対策ができれば「運航再開はある」と改めて語りました。
23日の定例会見の冒頭、JR九州の古宮社長は、クイーンビートルの運航会社が福岡海上保安部の強制捜査を受けたことについて「関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけしていることをおわび申し上げます」とした上で「捜査に真摯に対応したい」と話しました。 クイーンビートルはことし2月に浸水が分かったあとも、およそ4か月にわたり運航を続けていました。航海日誌に「異常なし」と記載したり、警報が鳴らないよう浸水センサーの位置を上にずらすなど隠ぺい工作を行っていたことも分かっています。また「検査の前日に元に戻した」とする証言も明らかになっています。
国土交通省は9月、輸送の安全の確保に関する命令を出すとともに、全国初となる安全統括管理者と運行管理者の解任命令を出しました。10月末までに改善報告書を提出するよう求めています。 古宮社長は、原因を調査している第三者委員会の調査結果を11月中に受け取る予定だと明らかにし、これを受けて、速やかに再発防止策をまとめ発表するとしました。 その上で、社員全体の安全意識を高めて、船のハード面の対策ができれば「運航再開はあると思っています」と話し、再開を目指す考えを改めて示しました。
福岡海上保安部は船舶安全法違反と海上運送法違反の疑いで17日、クイーンビートルの船内と運航会社のJR九州高速船を家宅捜索しました。
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