補足元々かかりつけ医と大病院の役割分担をする目的で、紹介状なく200床以上の大病院を受信する際には選定療養費として一定の料金を徴収することになっていました なお緊急度が高い場合、入院となる場合は例外とされています 今回はその制度を、救急搬送されたにも関わらず緊急度も重症度も低い例に適用し、都道府県単位で足並みを揃えたものとなります 画期的な取り組みですが、救急車の有料化とは異なるものです また、これで消防の負担を減らせるかと言ったら、少し見通しが甘いのではないかとも思います 例えば、救急要請後に「200床未満の病院へ搬送してくれ」などと言われたらトラブルになりかねません 上手に運用して欲しいと思います
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コメンテータープロフィール
やくしじひろまさ/Yakushiji Hiromasa。救急科専門医。空気と水と米と酒と魚がおいしい富山で医学を学び、岸和田徳洲会病院、福岡徳洲会病院で救急医療に従事。2020年から家業の病院に勤務しつつ、岡山大学病院高度救命救急センターで救急医療にのめり込んでいる。ER診療全般、特に敗血症(感染症)、中毒、血管性浮腫の診療が得意。著書に「やっくん先生の そこが知りたかった中毒診療(金芳堂)」、「@ER×ICU めざせギラギラ救急医(日本医事新報社)」など。※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。