見解自分たちの街を守ろうとするのは当然です。仰々しい「禁止」などではなく、塗装や照明など「色」を使用しての方法も理解できます。 ただ、社会全体としては、ある場所から排除して済む問題ではないでしょう。以前であれば、「立ちんぼ」は最下層の行為でした。「店」に守られることがないため、どれだけ危険な目にあうかわかりません（当事者としては店に管理されるよりも自由で良いと思う人もいるのでしょうが）。 背景には、親子関係の悪さ、居場所のなさ、悪質ホストの問題などが絡んでいるでしょう。本人を責める、取り締まる、親を非難する、街から追い出す。それで済ませてはいけません。ホスト問題は東京大阪だけでなく地方小都市でも起きています 警察関係者も、心ある地域の人も、きっとわかっていることでしょう。解決の難しい難問です。読者の私たちも、高みの見物で誰かを非難して終わらせてはいけないと思います。地道な活動が必要です。
コメンテータープロフィール
1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士（心理学）。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演：「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか！？TV」「チコちゃんに叱られる！」など。著書：『あなたが死んだら私は悲しい：心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった：追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修：『よくわかる人間関係の心理学』等。
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