解説むしろ、2025年まで求人情報フリーペーパーというビジネスを、リクルートのような業界大手が維持したことが驚きだろう。合理的に物事を判断する同社ならもっと早くビジネスを終了させていた可能性がある。シュリンクしつつも、それだけ求職者にとっても、人材を募集する企業にとっても、リクルートにとっても意味があったのだろう。 今後は、求人テックが加速していくだろう。同社はHRテック部門の再編を予定しており、今後は新卒・中途、さらには正社員、アルバイト・パート問わず、AIを利活用したマッチングプラットフォームにビジネスを振り切るだろう。クライアント企業を担当する営業担当者は減らされ、合理化されていくだろう。マッチングは進化し、1クリックで就職・転職、採用が可能な世界が本当に広がることだろう。 ただ、そのときに、求職者は何によって衝き動かされるのか。デジタルな時代だからこそアナログなセンスが必要となる。
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コメンテータープロフィール
1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。
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