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常見陽平

常見陽平

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千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

報告

これは意識高い系ビジネスの死亡広告のようなものになりましたね。NewsPicksがいかに、ビジネスパーソンの心を掴んでいないか、世間とずれているかが可視化された事案です。徹底した上から目線で、その他大勢との違いを打ち出そうとしている同サービスの姿勢が悪い意味で出てしまったのではないですか。 そもそも、人材ビジネス会社や、ベンチャー企業が連呼する「仕事を楽しもう」というメッセージは俗耳に馴染むスローガンそのものなのですが、危険性をはらんでいます。2000年代を席巻したのは「明るく楽しいブラック企業」です。そう、ブラック企業は実は、モチベーションアップ施策などに力を入れていて、楽しく働く工夫がされているのです。楽しみな仕事というものも、美しいようで危険ではないですか。 仕事が楽しい、大成功したいというのは10年くらい前の意識高い系の価値観です。昔の社畜には受けたかもしれませんが古いです。

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コメンテータープロフィール

常見陽平

千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

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