見解昨今、旧軍と自衛隊の連続性/非連続性をめぐる指摘が相次いでいます。ウェブサイトや広報館などの説明は前任者からの引き継ぎがほとんどで、内容も古く、現在の担当者ではわからないこともあるでしょう。私自身、取材時に担当者よりそう告白されたこともあります。かといって旧軍関係の記述を事なかれ主義で全削除するのはやりすぎです。祖先の歴史に学ぶべきことも多いのですから。そこで防衛省には防衛研究所もあるのですから、旧軍関連の情報の取り扱いに関して何らかの方針を示し、それにもとづいてウェブサイトや広報館などの記述を再整理すべきではないでしょうか。そうしなければ、このような事態が繰り返されるでしょう。
コメンテータープロフィール
1984年、大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。著書に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『古関裕而の昭和史』(文春新書)、『大本営発表』『日本の軍歌』(幻冬舎新書)、『空気の検閲』(光文社新書)などがある。
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