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元航空管制官

報告

補足乗客目線では接地の衝撃が少なくスムーズな着陸という点が重要に思いますが、効率的な滑走路運用を見据えた場合、滑走路占有時間がいかに短いかが重要です。滑走路占有時間とは、離陸または着陸のために滑走路上に航空機が存在する時間のことです。短いほど多数の航空機を処理できることになります。 簡単な計算のため1回の離陸・着陸動作に平均90秒かかるとします。1時間は3600秒ですので、この場合40回の離着陸が可能ということです。着陸について、強く着陸して減速を早めて滑走路から遅滞なく抜けることで、この90秒が80秒にも70秒にもなり得る可能性があります。この秒数が滑走路占有時間です。この時間を短縮できれば滑走路を増やさずとも便数を増やせます。 世界で1時間当たり離着陸数が最多の空港にインドのムンバイが挙げられ、1時間で約50回です。日本は福岡の38回が最高値ですが、まだまだ世界とは開きがあると言えます。

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コメンテータープロフィール

元航空管制官で退職後は航空系ブロガー兼ゲーム実況YouTuberとなる。飛行機の知識ゼロから管制塔で奮闘して得た経験を基に、空の世界をわかりやすく発信し続ける。

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