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田中良紹

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見解派閥政治は日本に特有の制度で、派閥が総理候補を持ち、異なる政策を掲げて総理を交代させ、自民党長期政権が一人の総理の独裁にならないようにしていた。それはかつての社会党や共産党が政権を獲得しようとしなかったからである。自分たちは自民党を攻撃するが決して権力を奪おうとはせず、自民党にお任せするのがかつての野党だった。問題はその不都合な真実を新聞もテレビも国民に伝えなかったことだ。 政権を奪おうとする野党が出てくれば派閥政治は必要なくなる。それがようやく訪れてきたのである。派閥解散の引き金となったのは旧安倍派の裏金事件だが、正確に言えば政治資金の不記載を派閥が所属議員に強制した事件である。強制したのは誰か。それが解明されないままになっている。 私は森喜朗氏が旧安倍派解散の事態をどう考えているかに興味がある。

コメンテータープロフィール

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:11月24日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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