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高山義浩

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沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科

報告

見解コンゴ民主共和国は世界の最貧国のひとつであり、人口の6割以上が極度の貧困状態で生活しています。 パンジのような農村地域はさらに貧困率が高いと考えられます。また、医療過疎はさらに深刻で、同国の人口1,000人あたり医師数は0.07人となっています(世界平均 1.70人)。報告されている死亡数については、おそらく非医療者がカウントしているもので、この感染症以外もかなり含まれていることでしょう。 専門家による説明や指導がない状況では、住民はパニックになりがちです。マラリアや結核など多くの感染症がもともと流行している地域ですが、そのすべてが謎の感染症によるものではないかと疑い始めます。 何らかの感染症が流行している可能性はあり、それは新興感染症かもしれませんが、まだ何も言えません。感染症への警戒感を高めるのは必要なことですが、とりあえず専門家(WHOチーム)による分析と報告を待ちましょう。

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コメンテータープロフィール

高山義浩

沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科

地域医療から国際保健、臨床から行政まで、まとまりなく活動。行政では、厚生労働省においてパンデミック対策や地域医療構想の策定支援に従事してきたほか、現在は規制改革推進会議(内閣府)の専門委員として制度改革に取り組んでいる。臨床では、沖縄県立中部病院において感染症診療に従事。また、同院に地域ケア科を立ち上げ、主として急性期や終末期の在宅医療に取り組んでいる。著書に『アジアスケッチ 目撃される文明・宗教・民族』(白馬社、2001年)、『地域医療と暮らしのゆくえ 超高齢社会をともに生きる』(医学書院、2016年)、『高齢者の暮らしを守る 在宅・感染症診療』(日本医事新報社、2020年)など。

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高山義浩の最近のコメント

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