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高山義浩

高山義浩

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沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科

報告

徒歩でのサハラ横断を試みて、死亡した22歳の青年がいました。灌木の下に遺体は横たわっており、胃や膀胱が空であったことから、装備品を乗せたラクダに逃げられ渇死したものと推定されています(上温湯隆著『サハラに死す:上温湯隆の一生』)。 無謀な挑戦は若者の特権です。大事なことは引き際を自ら見抜くことです。バックパッカーの先輩として言葉をかけさせていただくとすれば、「周りはとやかく言うだろうが、自分自身で引き際を判断するしかない。自分の知力、体力、そして運気を見極めること。これが旅の醍醐味でもある」と。 冬の北海道を歩いて、野宿しながら稚内に至るのは困難でしょう。そんなことは、本人がそこに立って気づけば良いこと。いまから出来ない理由を教え込む必要はありません。出張じゃないので、旅は変更すればいい。そのことに気づくために、彼は北海道まで歩こうとするのかもしれません。あるいは・・・

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 篠原修司

    ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

    すでに多くの方が指摘されていますが、冬の北海道を徒歩で横断するなど自殺行為です。 こうしたことは記事…続きを読む

コメンテータープロフィール

高山義浩

沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科

地域医療から国際保健、臨床から行政まで、まとまりなく活動。行政では、厚生労働省においてパンデミック対策や地域医療構想の策定支援に従事してきたほか、現在は規制改革推進会議(内閣府)の専門委員として制度改革に取り組んでいる。臨床では、沖縄県立中部病院において感染症診療に従事。また、同院に地域ケア科を立ち上げ、主として急性期や終末期の在宅医療に取り組んでいる。著書に『アジアスケッチ 目撃される文明・宗教・民族』(白馬社、2001年)、『地域医療と暮らしのゆくえ 超高齢社会をともに生きる』(医学書院、2016年)、『高齢者の暮らしを守る 在宅・感染症診療』(日本医事新報社、2020年)など。

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