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髙岡豊

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中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

報告

解説この記事、実はエジプトの存亡にかかわる重要問題です。ずっと昔から、エジプトの経常収支の柱は1.観光、2.スエズ運河の通行料、3.海外出稼ぎ者からの送金、そしてこれに続いて4.天然資源でした。1.はいろいろな局面で壊滅することもありますし、2.や3.も周辺地域の政情次第で壊滅しかねません。2023年秋以降、スエズ運河の通行料もかなり打撃を受けています。そのようなわけで外的要因に比較的耐性がある4.の開発を精力的に進めてきましたが、そこに失敗して経常収支どころか国内の需要も賄えなくなりそうだという危機的状況だということです。

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コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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