日本ハム加藤豪が現役引退 日米12年のプロ生活に別れ「経験と感謝の気持ちを胸に、前に進んでいきます」
日本ハムの加藤豪将内野手(30)が3日、今季限りでの現役引退を発表した。NPBを経ずに22年にメジャーデビューした“逆輸入”の男がバットを置くことになった。 【写真あり】ヤンキース時代、イチロー(左)と談笑する加藤豪将(2013年) 加藤豪は球団を通じ「12年間、応援し支えてくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました。ここまで来られたのは、家族やチームメイト、監督、コーチ、球団の方々、ファンの皆さんのおかげです。これからも新しい挑戦を続け、これまでの経験と感謝の気持ちを胸に、前に進んでいきます」とコメントした。 新庄監督が獲得を要望し、22年ドラフト3位で日本ハム入り。昨年の6月にはドラフト制以降のNPBの新人最長タイとなるデビューからの10試合連続安打を放ったが、今季は28試合の出場にとどまり、打率・172、0本塁打、1打点と低迷していた。今後は未定だが、周囲には「これからは(プロ生活の)12年の経験を生かしてやりたい」と野球に携わることを希望しているという。 米カリフォルニア州出身で、ともに日本人の両親の仕事の関係で5歳だった00年に渡米し、13年ドラフト2巡目(全体66番目)でヤンキースに入団。マーリンズ、パドレスを経て、22年4月9日のレンジャーズ戦で代走で初出場した。NPBを経ずにメジャーデビューを果たしたのは、日本人野手では初だった。「憧れの人」とするイチロー氏(現マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)との親交も深く、マイナー時代の13、14年はともに自主トレを行った。自ら「バッティングオタク」と称し、打撃と向き合い続けてきた12年のプロ生活に別れを告げる。