戦争犯罪については、国際刑事裁判所だけではなく、国内法で裁くこともできるので、例えば、捕虜や文民の虐待といったジュネーヴ諸条約の「重大な違反行為」をロシア兵が行った場合、ウクライナ国内法に基づき、国内の裁判所で裁くことができます。 他方で、国際刑事裁判所が侵略行為を主導した国家指導者、たとえばプーチン大統領を処罰するには、その国家がローマ規程の締約国であり、かつ侵略犯罪に関する規程の改正を受諾している必要がありますが、ロシアはどちらも行っていません。
コメンテータープロフィール
弁護士。早稲田大学法学部卒、ロンドン大学クィーン・メアリー校修士課程修了。陸上自衛隊三等陸佐(予備自衛官)。日本安全保障戦略研究所研究員。防衛法学会、戦略法研究会所属。TOKYO MX「モーニングCROSS」、JFN 「Day by Day」などメディア出演多数。近著に『国民を守れない日本の法律』(扶桑社新書)。
田上嘉一の最近の記事
アクセスランキング
- 1
てんちむ 超高額の賠償金で自己破産の可能性示唆 賠償額には「納得できない」「半分は申し訳なく思えない」と拒否感あらわ
デイリースポーツ - 2
7人の子の父、橋下徹氏「今の妻とずっと籍を入れてなかった」TVで告白 「内縁関係で」
デイリースポーツ - 3
一体、何が起きた!? 大谷翔平、特大アーチ後にハプニング発生… 喜びすぎた同僚の様子がおかしくなる「笑いすぎだろ」「こいつマジでヤバいwみたいな」
ABEMA TIMES - 4
女性で初めて暴力団員と認定…刑務所生活終えた人等に手を差し伸べる「元・ヤクザの女」消せない過去と充実する今
東海テレビ - 5
『鬼滅の刃』最終話あらすじ&場面カット公開 柱・結集!鬼舞辻無惨と耀哉が邂逅…60分の拡大版
オリコン