解説フィシング詐欺を目的としたメールやメッセージは、国内より海外に拠点を置いたグループからのものが多くみられます。これまでは日本語への誤訳等で不自然なものも多くありましたが、最近は日本語の間違いが少なくなり、生成AIを使っているためか、嘘が見抜きづらくなっています。 犯罪グループの狙いはお金を取ることです。記事では「中高年が犯罪組織に狙われている」とあるように、貯金を持ち、日ごろからネット決済をする機会の多い人たちゆえに被害に遭いやすくなっています。 筆者もアマゾンで本を注文するとその前後にアマゾンの偽メールが多数紛れており、正規メールを探す方が難しい状況です。タイミングしだいでは引っ掛かってしまう人はいると思います。 メール等に載るリンクはタップせずに、必ず検索をして正規サイトからログインをして下さい。数撃てば誰かがひっかかるとばかりに送られる偽メールは進化していますので、注意が必要です。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)