すごく大事な取り組みです。 チケット不正転売禁止法において、チケットを転売する業者やそれを繰り返す者に対し、1年以下の懲役又は100万円以下との罰則はありますが、人気のあるイベントとなるとそれに行きたい人たちが後を絶たず、高額でもチケットを手にしようとしてしまいます。それを狙い悪意ある者たちはSNS等を通じて転売を持ち掛けます。 先日のWBCのチケットにおいても、3500円のものを7万円で転売して逮捕されるという事例は後をたちません。 買う側の対策が進まないために、転売する者がチケットを買い占めるなどして、本当に行きたい人がチケットが手に入らない状況があります。 もはや売る側の取り締まりだけでは、転売行為はなくなりません。 今回のような、ファンクラブを「ライブのチケットを売った側も買った側も強制的に永久退会」とする対策による、官民一体となった取り組みが転売防止には必要です。
コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)