今回、証言した信者のお二人は、壮婦部という結婚している人たちが所属する部署になります。90年代に旧統一教会に所属とのことで、まさに山上容疑者の母親がいた頃と同じ状況と考えられます。 子供たちのおかれた状況や、選挙協力や応援の実態がよくわかる内容です。 当然、子供たちは母親の教団に献金するなどの活動をする状況を見ているはずです。 それを考えると、山上容疑者も10代の頃にこうした母親の活動を見て、この頃から政治と旧統一教会のつながりを強く抱いていて、今回の凶行につながったことも考えられます。 お二方とも、旦那さんや家族の力を得て、脱会したと思いますが、もし山上容疑者がこうした元信者の子供たちと話す機会があれば、気持ちの共有ができて今回のような事件にまで至らなかった可能性もあるのではないかと思います。 親が入信した2世と呼ばれる人たちの心のケアが、本当に必要であることを改めて感じます。
コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)
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