旧統一教会はメディアを通じて「特定の政党や候補者を支援した事実はない」としています。もはやその言葉をそのまま信じる人はまずいないと思いますが、今回の記事でも「旧統一教会関連団体が組織的に応援していた」実態が明らかになっていきてます。 田畑議員は「個人レベルで支援があった」とのことですが、教義上、個人が自分の思いで行動することは許されておらず、的外れな答えといえます。 今回のように、必ずどこかに議員らに接点がある人物がいて、そこか教団との繋がりとなり、のびていく。 旧統一教会の凄さは情報集能力に長けていることです。どの政治家に声をかければ効果的で、その人物の弱みは何か等、相手のことを知り尽くした上で、深く政治家との関係を深めます。 国会議員だけでなく、全国の地方議員への教団のアプローチも相当なものだと考えます。 こうしたキーマンとなる人物を見つけ、その根を絶つことこそが必要です。
コメンテータープロフィール
2001年～02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」（彩図社）は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年～2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。～元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』（清談社Publico）
