「母親が活動を始めたのは91年頃」で、母親は直後に2000万円を統一教会に献金していたことが事実とすれば、98年の入会との会見での説明とはあまりに食い違います。 旧統一教会にいた体験から、容疑者の母親がとっていた行動からみて、伯父さんの証言は腑に落ちるところがあり、事実に近いと感じています。 今後、真相は明らかになると思いますが、この7年もの乖離があるとすれば、世界平和統一家庭連合からのしっかりとした説明が求められます。 入信した母親の代わりに、心身ともに子供たちを気にかけて、面倒をみてくれた伯父さんには、本当に頭が下がります。 それとともに、信者2世の助けにとって親族の力はとても重要であることを感じます。
コメンテータープロフィール
2001年～02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」（彩図社）は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年～2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。～元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』（清談社Publico）
