騙しの手口は、刻々と変化していきます。 これまではSNSに広告を出して、ブランド品の偽物を販売するサイトに誘導する。実際に送られてきたシャツなどの商品が、海外からの粗悪品だったというケースを取材してきました。 まさに今回の宣伝文句の「倒産した」「在庫一掃セール」「激安価格」(定価の半額にしていることが多い)などはその時に使われるものと共通しています。この言葉が出て来たら偽通販サイトを疑って下さい。 記事によるとTwitterで宣伝されているということで、騙しの入口を変えてきたと思われます。 つながりにくいとはいえ、つながるフリーダイヤルの番号を記載してきているとのことです。これまでは全くつながらない番号の記載も多かったですが、今回はコールセンターを絡めるなど、手が込んできています。 ここには、お金を確実に得るための時間を稼ぐため、詐欺的行為の発覚を遅らせる狙いもあるとみています。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)