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多田文明

多田文明

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

「息子さんに頼まれた」というのが、詐欺犯に話すように言われた指示なのか、本当に息子さんと同居していて出てきた言葉なのか、記事内容からはわかりませんが、よくぞ架空請求の詐欺を強く疑い、被害を防いでくれました。 気をつけたいのは「息子と一緒に住んでいる」=「大丈夫」(詐欺に遭わない)ではないということです。 詐欺グループは息子さんが家にいない時間帯を、詐欺の事前電話(アポ電)で把握して、仕事に出ていて不在の間に詐欺を行います。 過去にも、本当の息子さんがたまたま家に帰ったら、高齢の親がキャッシュカードを渡す準備をしていたというケースもあります。 家族と同居しているといっても、二世帯住宅などで朝晩しか顔を合わせないこともあり、オレオレ詐欺が仕掛けられることもあります。 私たちの生活環境を知られれば、あらゆる手段で詐欺は行われることを心しておく必要があります。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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