FBIの捜査により、全額が差し押さえられて返還されるとの報道です。このことから、いかに海外との捜査機関の連携が大事かということを考えさせられます。 今、国境を越えた詐欺事件が多発しています。 今回は、アメリカの暗号資産交換所を通じてのお金の流れから突き止められたのではないかと思いますが、もしこれが他国の交換所であった場合、これだけ簡単にはいかなかったと思います。 これから先も、日本ではこの種の暗号資産がらみの犯罪が増えると思われます。 しかし暗号資産でお金をだまし取られた案件を警察に相談しても、なかなか被害を受け付けてもらえない状況もあります。これでは、日本は狙われて暗号資産による詐欺被害が増える恐れもあります。 これを機に、海外の捜査機関とのより一層の連携強化が図られることが願われます。
コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)
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