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多田文明

多田文明認証済み

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

ジャパンライフは数百万円もの磁気ベルト等の契約をさせるにあたり、それを誰かにレンタルすることで、年金以上の安定収入があるとの勧誘をしました。しかし15年の消費庁の調べでは、預託された商品の1割しか貸し出されておらず、数々の嘘をつきながら集めた被害は2000億円を超えるといわれています。 組織ぐるみでの詐欺行為の場合、上層部からトップダウンで行われるのが一般的です。特にジャパンライフでは「桜を見る会」の招待状をチラシに使い、政治家らの権威者も利用しながらの勧誘でした。 となれば、元社長の「販売内容を知らなかった」の主張は、とても理解できない所ですが、その点、裁判長からも「被告だけが知らなかったとは考えられない」と指摘されています。 被害弁護団の厳しい言葉からは、老後のすべてのお金を失い、今も生活に苦しむ被害者にとっても執行猶予の判決はとても納得できないという思いが伝わってきます。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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